令和6年1月13日（土）に阿倍野区民センターにて、府民対象公開講座を開催しました。講師には愛知県医療療育総合センター中央病院子どものこころ科部長である吉川徹先生をお招きし、「好き！やりたい！があふれる生活のヒントを見つけよう～発達障がいの人の動機づけへの支援～」というテーマでご講演いただきました。当日は、181名という多くの府民の皆様にご参加いただきました。
ご講演では、発達障がいのある方の動機づけの仕組みや、ご本人を支援する際に大切なポイント、実際の具体的な支援方法などについてお話いただきました。また、発達障がいのある方の動機づけの違いが就労と自立にどのように影響するのかもご説明いただき、ご本人の動機づけに着目した支援の重要性について詳しくお話いただきました。
講座終了後のアンケートでは、「大変参考になった」「参考になった」という感想が9割以上を占め、発達障がいのある方の動機づけの仕組みを理解できたという声が多く聞かれました。また、今後はご本人の好きなものややりたいことに注目したうえで、改めてご本人をサポートしていきたいという感想が多くありました。今回の講座では、ご本人の意向や動機に着目した関わり方と、特別扱いや甘やかしとの違いをどう捉えるかという質問を事前に多くいただいており、個に合わせた支援ができるように人手を集めることの大切さや、自立とは人に助けを求めることであるという吉川先生のお話からも、個に合わせた関わりは悪いことではないというメッセージに勇気づけられたという声も複数見られました。
今回の講座で得られた学びや幅広い視点を、参加された府民の皆様の今後の生活や支援に活かしていただけるのではないかと思います。ご講演いただいた吉川先生、ありがとうございました。