今回は、信州大学教授の高橋知音先生に「発達障がいのある人の進路選択~高校卒業後から大学での支援について~」というテーマで、高校卒業後の進路選択、大学入学後の学生支援、合理的配慮等について、ご講演いただきました。WEBセミナーとして開催し、当日は217名という大変多くの方にご参加いただきました。
講演では、高校卒業後の具体的な進路先のご紹介があり、そのうえで大学進学を選ぶ意義や大学の選び方等について、お話がありました。
また、中学校や高校までに受けていた合理的配慮が大学で合理的配慮を受けるうえでの根拠になるというお話や、実際の事例についてもご紹介いただきました。
合理的配慮を受けるためには、ご本人から支援の意思表明をする必要があり、そのためにまずは自己理解を深めることや、自己決定できるスキルを身につけることが重要になるとのことでした。さらに、大学入学前から周りのご家族や支援者がご本人の自己理解について一緒に考えていくことが必要というお話もありました。
受講後アンケートでは、参加者の皆様にとって、非常に満足度が高い講演であったことが、結果として表れていました(大変参考になったが約6割、参考になったが約4割)。ご家族からは「昔とは違う現在の大学での取り組みを知ることができ、視野が広がった」、「まずは子どもの得意、苦手を一緒に整理することから始めようと思った」といった感想が多く、支援者からも「将来、本人が自己決定をすることができるよう、今から自己理解を育てるサポートをしていきたい」といった感想がありました。
今回の講座は広く府民の皆様の学びの場となりました。高橋先生、ありがとうございました。