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令和元年度 支援者対象公開講座 2019.11.27

     11月27日(水)に「当事者と共に考える 当事者がつながるということ~大人の発達障がいの現状を踏まえて~」を開催いたしました。NPO法人DDAC(発達障害をもつ大人の会)代表広野ゆい氏に「Self-Help-Groupと大人の発達障がいの現状」をテーマに、当事者のお立場から大人の発達障がいの現状、Self-Help-Group(以下SHG。当事者同士のグループ)で得られるものについてお話しいただきました。
     後半は、厚生労働省発達障害対策専門官の加藤永歳氏より、「令和元年度厚生労働省発達障害者支援施策 ピアサポート推進事業について」というテーマで国の施策についてお話をいただきました。その後、アクトおおさかも加わり「ピアサポートからこれからの支援を考える」というテーマで、まずは支援者がSHGを知ること、当事者の方々がSHGと繫がるためにはどのようなサポートが必要なのか、そして、支援者とSHGが協働で何ができるか等支援する側される側の関係ではなく、生きやすい環境を一緒に作るという視点でディスカッションを行いました。
     アンケートでは、“ご本人がありのままで安心してすごせる環境作りの大切さに気付いた”、“ご本人の自己決定を妨げる支援者にならないように気をつけたい”、また、“将来彼らが地域で気の合う仲間と繫がって、彼ららしい生き方ができるようになればいいと思う”等のご感想が多くありました。
     今回の公開講座は、当事者と共に考える一つの協働の場になったのではないかと思います。